第二新卒の転職先として営業職を勧められたものの、ノルマや飛び込み営業のイメージが先行して不安な方は少なくありません。
営業職は未経験からの間口が広い一方で、種類によって働き方も求められる資質も大きく異なります。本記事では、第二新卒に営業がおすすめと言われる理由や向いている人の特徴、おすすめの業界について解説します。
自分に合う営業スタイルを整理したい方は、20代営業職特化のYONへ相談することで、漠然としたイメージだけで判断せずに選べるようになります。ぜひ一度お申込みください。
第二新卒に営業がおすすめと言われる3つの理由

まず、営業職が第二新卒の転職先として勧められやすい理由を確認しておきましょう。
未経験可の求人数が多い
doda転職求人倍率レポートによると、2026年5月時点の営業職の求人倍率は2.75倍と、事務・アシスタント(0.52倍)の5倍以上の水準にあります。求人数そのものが多いため、実務経験の浅い第二新卒であっても、未経験可の求人に出会いやすい職種の一つです。
引用元:doda転職求人倍率レポート(2026年6月・2026年第1四半期)
学歴・経歴を問わずポテンシャルで評価されやすい
営業職は、専門資格や特定のスキルが必須条件になっていない求人が多く、コミュニケーション力や行動力といったポテンシャルで評価される傾向があります。前職の業種や職種に関わらず挑戦しやすいという点は、第二新卒にとって選択肢を狭めずに済む大きな利点です。
早期に年収を上げやすい
営業職は成果に応じたインセンティブを設けている企業が多く、経験年数に関わらず早い段階から年収を伸ばせる可能性があります。固定給だけでなく歩合給の仕組みがある職種のため、若手であっても実力次第で評価される環境を求める方には相性の良い選択肢です。
営業職で第二新卒が向いている人・向いていない人

営業職への適性は、性格の外向性だけで決まるものではありません。
向いている人の特徴
相手の話を丁寧に聞ける人、粘り強く行動を続けられる人、数字目標に対してコミットできる人は、営業職との相性が良い傾向があります。とくに第二新卒の場合、前職での経験年数が短くても、目標に向かって行動を積み重ねてきた経験があれば、それ自体が営業職への適性として評価されやすくなります。話し上手である必要はなく、相手の課題を引き出す姿勢のほうが重視される傾向があります。
向いていない人の特徴と対処法
人と話すことに強い苦手意識がある人や、断られることへのストレス耐性が低い人は、営業の中でも新規開拓のような負荷の高いスタイルには苦労しやすい傾向があります。ただし、営業職といっても新規開拓だけでなく、既存顧客中心のルート営業や、非対面が中心のインサイドセールスなど、負荷の異なるスタイルが存在するため、「営業全体」で向き不向きを判断するのは早計です。自分に合うスタイルを見極めることで、苦手意識のある人でも活躍できる場を見つけられます。
営業の種類と第二新卒に合うスタイル

営業職は一括りにされがちですが、実際には複数のスタイルに分かれます。
新規開拓営業
新規開拓営業は、テレアポや飛び込みなどでゼロから顧客との接点を作る営業スタイルです。行動量がそのまま成果に直結しやすく、短期間で成長を実感しやすい一方、断られる経験も多いため、粘り強さと気持ちの切り替えの早さが求められます。第二新卒として営業の基礎を幅広く身につけたい方には、成長機会の多いスタイルといえます。
ルート営業(既存深耕)
ルート営業は、すでに取引のある既存顧客を担当し、関係維持や追加提案を行う営業スタイルです。新規開拓ほどの行動量は求められない一方、顧客との継続的な関係構築力やきめ細かい対応力が評価されるため、じっくりと信頼を積み上げるタイプの方に向いています。
反響営業・インサイドセールス
反響営業は、広告や問い合わせから始まる商談を担当するスタイルで、インサイドセールスは電話やオンラインでの非対面営業を指します。いずれも自ら飛び込みで顧客を探す必要がないため、新規開拓に苦手意識がある方でも挑戦しやすいスタイルです。
第二新卒におすすめの営業職種・業界

営業スタイルを踏まえたうえで、具体的にどの業界を候補にすべきかを確認しましょう。
IT・SaaS営業
IT・通信業界の求人倍率は6.56倍と高水準にあり、未経験からの営業採用にも積極的な企業が多い業界です。成長中の業界のため、若手のうちから裁量を持って働きやすく、キャリアの選択肢を広げたい第二新卒にとって挑戦しやすい入口の一つです。
不動産営業
不動産営業は、成果が数字として見えやすく、インセンティブによる年収アップを実感しやすい業界です。高額商材を扱う分、意思決定支援の難易度は高いですが、その経験は他業界でも評価される汎用的なスキルとして蓄積できます。
メーカー営業
メーカー営業は、扱う製品の知識を身につけながら、法人・代理店との関係構築力を養える業界です。歩合中心の業界に比べて固定給の比率が高く、収入の安定性を重視する第二新卒には選びやすい選択肢です。
保険営業
保険営業は、顧客のライフプラン全体に関わる提案力が身につく業界です。中長期的な信頼関係の構築が成果に直結するため、じっくりと顧客と向き合いたい方に向いています。
広告営業
広告営業は、クライアントの課題を広告施策に落とし込みながら、社内外の関係者と調整して進める仕事です。提案力だけでなく、マーケティングの基礎知識も自然と身につくため、将来的にキャリアの幅を広げたい方にも相性の良い業界です。
第二新卒の営業職の年収相場

営業職といっても、業界によって年収水準には大きな差があります。
業界別に見る営業職の平均年収
dodaの平均年収ランキングによると、営業系職種の中でもMRが803万円、医薬品メーカー営業が593万円、クレジット・信販営業が512万円と、業界によって水準が大きく異なります。同じ「営業職」という括りでも、扱う商材や業界によって年収の天井は大きく変わるため、求人票の金額だけで一喜一憂せず、業界水準そのものを把握しておくことが重要です。
| 職種 | 平均年収(全体) |
|---|---|
| MR | 803万円 |
| 営業ー医薬品メーカー | 593万円 |
| 営業ークレジット/信販 | 512万円 |
| 営業ー機械/電機メーカー | 511万円 |
引用元:平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)|転職ならdoda(デューダ)
第二新卒はまず「相場観」を持つことが大切
第二新卒の段階では、実績の絶対量が少ないため、いきなり業界トップクラスの年収を狙うことは現実的ではない場合もあります。まずは自分が挑戦したい業界の年収相場を把握したうえで、20代のうちにどこまで伸ばせるか、中長期的な視点でキャリアを設計することが大切です。目先の金額差だけで判断せず、3〜5年後にどう年収が変化していくかまで意識しておくと、業界選びの軸がぶれにくくなります。
第二新卒の営業求人で確認すべき労働条件

営業職は「きつそう」というイメージだけで判断せず、求人票の労働条件を具体的に確認することが重要です。
固定給とインセンティブの比率
求人票の「想定年収」だけを見て判断すると、実際にはその水準に到達できるのが一部の社員だけというケースもあります。固定給とインセンティブの内訳、そして平均的な社員がどの程度の成果を出しているのかを面接や口コミで確認することで、収入の実態を正確に把握できます。
休日(週休2日・土日祝休み)と残業時間の実態
営業職は業界によって休日体系が大きく異なり、土日祝が休みの企業もあれば、平日休みが基本の業界もあります。完全週休2日制かどうか、年間休日数、平均残業時間は求人票に明記されていることが多いため、労働条件を軽視せず必ず確認しておきましょう。第二新卒歓迎の求人であっても、条件面の確認を怠らないことが、入社後のミスマッチを防ぐポイントです。
未経験者向けの研修・フォロー体制
未経験から営業職に挑戦する場合、入社後の研修制度や、先輩社員によるフォロー体制が整っているかどうかは、定着率に直結する重要な要素です。「未経験歓迎」という文言だけでなく、具体的な研修期間や同行営業の有無まで確認しておくと、入社後のギャップを減らせます。
第二新卒で営業に転職するときの注意点

営業職への転職を成功させるために、事前に押さえておきたい注意点を確認しましょう。
ノルマ・歩合への向き合い方を事前に明確にする
営業職に対する漠然とした不安の多くは、ノルマや歩合の仕組みを正確に理解していないことに起因します。「ノルマがきつそう」というイメージだけで敬遠するのではなく、応募先が個人ノルマを設定しているのか、チーム目標なのかといった具体的な仕組みを面接で確認しておくことで、入社後のギャップを減らせます。
未経験可求人でも業界研究は怠らない
未経験歓迎の求人が多い営業職ですが、だからといって業界研究を省略して良いわけではありません。扱う商材や顧客層への理解が浅いまま入社すると、早期のミスマッチにつながりやすいため、応募前に業界の基本的な商流や特徴を押さえておくことが大切です。
営業職に転職したあとのキャリアパス

営業職は入り口としてだけでなく、その後のキャリアの広がりも見据えて選ぶことが大切です。
プレイヤーからマネジメントへ
営業職で実績を積んだ先には、チームを率いるマネジメントポジションへのキャリアパスがあります。プレイヤーとして数字を作る経験は、将来マネジメントに進んだ際にもメンバーの状況を理解する土台になるため、第二新卒のうちからプレイヤーとしての基礎をしっかり作っておくことが、その後のキャリアの選択肢を広げます。
営業経験を活かして他職種へ広げる
営業で培った顧客理解や提案力は、カスタマーサクセスや事業企画、マーケティングなど、他職種への転換にも活かせます。「営業一本で行く」か「営業経験を土台に他職種へ広げる」かを早い段階で決め切る必要はなく、まずは目の前の営業経験を丁寧に積み重ねることが、将来の選択肢を増やすことにつながります。
第二新卒が営業で成果を出すための3つのコツ

未経験から営業職に飛び込む第二新卒が、早期に成果を出すために意識したいポイントを紹介します。
数字だけでなくプロセスを振り返る習慣を持つ
営業の成果は目標達成率などの数字で語られがちですが、未経験のうちは結果だけでなく、そこに至るプロセスを振り返る習慣を持つことが成長の近道になります。「なぜ今月は数字が伸びたのか」「なぜ伸び悩んだのか」を言語化しておくことで、再現性のある行動として次月以降に活かせます。
先輩の商談やトークを積極的に観察する
未経験のうちは、自己流でやり方を模索するよりも、成果を出している先輩の商談やトークを観察し、真似るところから始めるほうが早く成長できます。同行営業やロールプレイの機会を積極的に活用し、良い型を早い段階で身につけることが、独学で遠回りするより効率的です。
断られた理由を放置せず言語化する
営業では断られる経験が避けられませんが、その理由を放置せず、毎回言語化しておく習慣が成果につながります。「なぜ断られたのか」を分析し、次のアプローチに反映するサイクルを回すことで、単なる行動量の多さではなく、再現性のある改善力として評価されるようになります。
営業職の選考でよく聞かれる質問

未経験から営業職を目指す第二新卒が、面接で準備しておきたい質問を紹介します。
「なぜ営業職を選んだのか」への答え方
営業未経験からの応募では、志望動機の一貫性が重視されます。「人と話すのが好きだから」という表面的な理由だけでなく、前職の経験の中で培った行動特性や、営業を通じて実現したいことまで具体的に語れるように準備しておきましょう。
「ノルマへのプレッシャーは大丈夫か」への答え方
面接では、ノルマへの向き合い方を確認されることも多くあります。「プレッシャーに強い」という抽象的な答えではなく、過去に目標に向かって行動を積み重ねた具体的なエピソードを添えて答えることで、説得力のある回答になります。
第二新卒・20代営業職の転職を弊社YONが支援した事例

弊社YONが実際に支援した2件の事例を紹介します。いずれも、営業経験や実績をどう言語化するかが結果を分けたケースです。
成果の再現性を言語化し内定率3%の企業へ
高卒25歳の方が、急成長メガベンチャーのフィールドセールスへ転職した事例です。前職では固定給400万円+インセンティブ1,100万円で年収1,500万円を得ていましたが、営業成績の高さだけでは転職市場での評価につながりませんでした。
弊社YONでは、営業成績だけではなく、成果を出すための再現性を徹底的に言語化し、面接対策を約20回実施しました。単に「頑張りました」という結果報告ではなく、どのような行動と改善のサイクルによって成果に至ったのかを深掘りし、どんな質問にも自分の言葉で答えられる状態まで作り込んでいます。
その結果、内定率3%とされる難関企業から内定を獲得し、固定給800万円+インセンティブ最大3,000万円程度の環境への転職を成功させています。
キャリアプランの修正から未経験の営業職転職を実現
23歳・高卒で自衛隊に勤務していた方の事例です。営業未経験であることに不安を感じ、自分の強みをうまく言語化できていない状態でした。当初はフルコミッションの訪問販売営業からキャリアをスタートする案も検討していましたが、弊社YONは大手企業を目指すうえでのレバレッジのかかりにくさを指摘し、キャリアプランを修正しました。
これまでの経験や価値観を深掘りしながら、継続力・組織内での行動力・目標達成意識を営業で活かせる強みとして整理し、話し方から考え方、面接で話す内容まで徹底的に伴走しました。その結果、未経験からTech系メガベンチャーの営業職への転職に成功し、想定年収は450万円から600万円へアップしています。
共通して行ったサポート内容
2つの事例に共通しているのは、営業経験の有無にかかわらず、成果や行動の背景にある「再現性」を言語化することに徹底してこだわった点です。Q&Aを暗記するのではなく、どんな質問にも自分の言葉で答えられる状態を目指して面接対策を重ねることで、未経験からの挑戦や難関企業への転職でも高い評価につながっています。
第二新卒の営業職転職に関するよくある質問

第二新卒の営業職転職について、よく寄せられる質問をまとめました。
未経験で営業はきついですか?
営業職は未経験からでも挑戦しやすい職種ですが、営業スタイルによってきつさの感じ方は異なります。新規開拓営業は行動量が多く負荷を感じやすい一方、ルート営業や反響営業は負荷の性質が異なるため、「営業はきつい」と一括りにせず、どのスタイルなら自分に合うかを見極めることが大切です。求人票の労働条件も併せて確認しておくと、入社後のギャップを減らせます。
営業が向いていない場合は転職すべきですか?
営業職に配属されてすぐに「向いていない」と感じても、それが営業全体への不適性なのか、特定のスタイルへの不適性なのかを切り分けることが重要です。新規開拓が合わないだけで、ルート営業やカスタマーサクセスのような顧客との継続的な関係構築を重視する仕事であれば適性がある、というケースも珍しくありません。転職を検討する前に、営業の中の選択肢を洗い出してみることをおすすめします。
第二新卒は何年目までに動くのがいいですか?
第二新卒として動きやすいのは、一般的に入社から3年以内とされています。明確な正解はありませんが、実績の絶対量よりもポテンシャルで評価される期間には限りがあるため、迷っている期間が長引くほど、選択肢が狭まっていく可能性がある点は意識しておくと良いでしょう。
営業職は学歴不問の求人が多いのはなぜですか?
営業職は、成果が数字として可視化されやすく、学歴よりも行動力や再現性のあるプロセスで評価されやすい職種だからです。専門知識を前提とする職種とは異なり、入社後の研修や実践を通じてスキルを身につけられる設計になっている求人が多いことも、学歴不問の求人が多い理由の一つです。第二新卒にとっては、学歴や前職の業種にかかわらず挑戦しやすい職種といえます。
第二新卒の営業転職は「労働条件の見極め」が鍵

第二新卒に営業がおすすめと言われる背景には、求人数の多さやポテンシャル評価のされやすさといった合理的な理由があります。一方で、「営業はきつい」という漠然としたイメージだけで避けたり、逆に飛びついたりするのではなく、営業スタイルごとの違いと、求人票に記載された労働条件を具体的に見極めることが、ミスマッチを防ぐ鍵になります。
固定給とインセンティブの比率、休日や残業の実態、研修体制まで確認したうえで判断すれば、営業職への漠然とした不安は具体的な判断材料に変わります。
自分に合う営業スタイルを整理したい方は、20代営業職特化の私たちYONへご相談ください。