転職コラム

不動産営業がきつくて転職したい20代へ|おすすめの転職先と年収の現実を解説

不動産営業がきつくて転職したい20代へ|おすすめの転職先と年収の現実を解説

歩合で年収は出ているものの、土日休みが取れず月末は数字に追われる働き方を30代以降も続けられるか不安な方は少なくありません。

不動産営業を辞めたくなる理由は、個人の適性ではなく、業界の構造に起因する部分が大きいものです。本記事では、不動産営業から転職する際のおすすめの転職先や経験の活かし方、年収の現実について解説します。どの業界なら経験が活きるか整理したい方は、20代営業職特化のYONへ相談することで、感覚だけに頼らない転職先選びができるでしょう。

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不動産営業を辞めたくなる5つの構造的な理由

まず、不動産営業を辞めたくなる理由の多くが、個人の努力不足ではなく業界の構造に根ざしていることを確認しておきましょう。

土日休みが取りづらい

不動産営業は、顧客の休日に合わせて内見や商談を行うことが多いため、土日祝日が繁忙期になる業態が一般的です。平日休みという働き方自体が悪いわけではありませんが、家族や友人との時間を合わせにくいという生活面の制約は、長く続けるほど負担として蓄積しやすい傾向があります

月末の数字へのプレッシャーが大きい

不動産は単価が高く、1件の成約が月間の成績を大きく左右するため、月末に近づくほど数字へのプレッシャーが強まりやすい業界です。厚生労働省の調査でも、25〜29歳男性が前職を辞めた理由として「給料等収入が少なかった」(16.9%)に次いで「労働時間・休日等の労働条件が悪かった」(9.8%)が上位に挙がっており、報酬と労働条件のバランスへの不満は多くの若手営業に共通する傾向です

引用元:厚生労働省「令和6年 雇用動向調査結果の概要」

歩合への依存度が高い

固定給が低く、歩合給の比率が高い給与体系の企業も多く、成果が出ない月の収入が大きく落ち込むリスクを抱えながら働くことになります。歩合の高さは魅力である一方、収入の安定性という観点では他業界の営業職と比べて振れ幅が大きく、住宅ローンなど長期の与信審査で不利に働く場合もあります

離職率が高く人が定着しない

不動産業界は、他業界と比較して離職率が高い傾向が指摘されており、人の入れ替わりが激しい職場も少なくありません。一緒に働く先輩や同期が短期間で入れ替わることは、キャリアの見通しを立てづらくする要因にもなります

30代以降に同じ働き方を続けにくい

体力的な負荷や不規則な休日を前提とした働き方は、結婚や子育てといったライフイベントと両立させづらい側面があります。20代のうちは乗り越えられていた働き方が、30代以降も同じペースで続けられるとは限らないという見通しは、早めに持っておく価値があります

不動産営業の経験は転職市場で何に読み替えられるか

不動産営業で培った経験は、他業界の転職市場でどう評価されるのかを整理してみましょう。

短期でのクロージング力 → 商談推進力

不動産営業では、初回接触から成約までの期間が比較的短く、顧客の意思決定を後押しするクロージング力が鍛えられます。この「商談を前に進める力」は、業界を問わず評価される汎用的なスキルであり、法人営業への転換でも「商談推進力」として言い換えることができます

高額商材の意思決定支援 → 稟議設計・合意形成

人生で最も大きな買い物の一つである住宅購入において、顧客の不安を解消しながら意思決定を支援してきた経験は、法人営業における稟議設計や複数の意思決定者を巻き込む合意形成の力に通じます。高額商材ならではの丁寧な意思決定支援のプロセスは、法人向けの高額商材営業でも直接活かせる強みです

断られ続けても動ける力 → 新規開拓の初速

反響営業であっても、成約に至らない商談を数多く経験する不動産営業では、断られてもすぐに次の行動に移せる精神的な耐性が自然と身につきます。この耐性は、新規開拓営業における初速の高さとして評価されやすい強みです

個人向けから法人向けで通用する部分と、しない部分

個人向け営業で培った関係構築力やヒアリング力は法人向けでも通用しますが、複数の意思決定者を相手にする合意形成のプロセスは、個人営業では経験しにくい部分です。「何が通用し、何を新たに学ぶ必要があるのか」を正直に整理したうえで転職活動に臨むことで、面接での受け答えにも一貫性が生まれます

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不動産営業からのおすすめの転職先|求人倍率で見る優先順位

経験の読み替えを踏まえたうえで、具体的にどの業界に転職の可能性が広がっているのかを、求人倍率のデータで確認しましょう。

IT・SaaS業界の法人営業(業種倍率6.56倍)

doda転職求人倍率レポートによると、2026年5月時点でIT・通信業界の求人倍率は6.56倍と高水準にあります。不動産営業で培った高額商材の意思決定支援力は、SaaSの法人営業における稟議設計や意思決定者への提案にそのまま応用しやすく、業種倍率の高さからも選択肢の多い転職先といえます

業種求人倍率(2026年5月)
コンサルティング8.48倍
IT・通信6.56倍
建設・不動産4.97倍
メーカー2.78倍
商社1.67倍

引用元:doda転職求人倍率レポート(業種別データ)

コンサルティング業界(8.48倍)

コンサルティング業界の求人倍率は8.48倍と、全業種の中でも高い水準にあります。不動産業界の商習慣や意思決定プロセスへの理解は、不動産クライアントを担当するコンサルティングファームでは評価される場合があります。ただし、コンサルティング特有の論理的思考力を補う準備は必要です。

不動産業界内での職種転換(4.97倍)

不動産業界内でも、専門職(建築・不動産)の求人倍率は5倍を超えており、営業から企画職やコンサルティング営業への転換という選択肢もあります。業界知識をそのまま活かしながら、働き方だけを変えるという選択肢も検討する価値があります

メーカー営業(2.78倍)

メーカー営業への転換は、歩合中心の給与体系から固定給中心の給与体系へ移る選択肢として考えられます。収入の変動幅を抑えたい場合は、メーカー営業のような安定した給与体系を持つ業界も候補になります

避けたほうが良い選択肢とその理由

求人倍率が1倍を下回る小売・流通(0.70倍)やレジャー・外食(0.71倍)は、不動産営業からの転職先としては選択肢が限られる傾向があります。求人数自体が少ない業種を選ぶと、経験を活かせる求人に出会う機会そのものが限られてしまうため、優先順位としては後回しにすることをおすすめします

転職で年収は下がるのか

データ・統計・グラフ

不動産営業からの転職で、多くの方が気にするのが年収の変化です。

歩合中心から固定給に移るときの初年度

歩合の比率が高い給与体系から固定給中心の業界へ移る場合、初年度は額面の年収が下がるケースがあります。とくに不動産営業で高いインセンティブを得ていた方ほど、転職直後の年収の目減りを実感しやすいため、事前に想定しておくことが大切です

20代は約半数が転職で年収アップしている

一方で、厚生労働省「令和6年 雇用動向調査」によると、20〜24歳で50.5%、25〜29歳で46.3%が転職によって賃金が増加しています。20代という年代全体で見れば、転職によって年収が上がる可能性のほうが高いというデータもあるため、一時的な下がり幅だけで判断せず、中長期の視点を持つことが重要です

引用元:厚生労働省「令和6年 雇用動向調査結果の概要」

年収が回復するまでの時間軸の考え方

固定給中心の業界であっても、評価に応じた昇給やインセンティブ制度を持つ企業であれば、数年単位で年収が回復・上昇していくケースは珍しくありません。転職直後の年収だけで判断するのではなく、3〜5年のスパンでどう年収カーブが変化するかを応募先に確認しておくと、後悔の少ない判断につながります

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不動産営業からの転職で失敗する3つのパターン

転職先の選び方を誤ると、かえって後悔する結果につながることもあります。

年収だけを見て転職先を決める

提示された年収の額面だけで転職先を決めると、固定給とインセンティブの内訳を見誤り、入社後に想定と違ったと感じることがあります。求人票の「想定年収」だけでなく、固定給と歩合の比率、平均達成率まで確認することが重要です

歩合の高さと市場価値を混同する

不動産業界で高い歩合収入を得ていたとしても、それがそのまま市場価値の高さを意味するわけではありません。業界特有の高インセンティブ構造によって収入が高く見えているだけの場合もあるため、自分の経験そのものがどう評価されるのかを、業界を変えた視点で見直す必要があります

経験を翻訳せずに応募してしまう

不動産業界での実績をそのまま職務経歴書に書いても、異業種の採用担当者には伝わりにくいことがあります。「反響件数」「成約率」といった不動産特有の指標を、応募先の業界で通用する言葉に翻訳する作業を怠ると、実力を正しく評価してもらえません

歩合型営業からのキャリア修正を弊社YONが支援した20代の事例

23歳・高卒で自衛隊に勤務していた方の事例です。母子家庭で育ち、将来的に親へ長期的な恩返しをしたいという想いから転職を決意しました。当初は、まずフルコミッションの訪問販売営業で営業スキルを積み、その後大手企業へ転職するというプランを描いていました。

しかし弊社YONは、このルートに潜む2つのリスクを指摘しました。一つは、フルコミッション中心の営業経験は、大手企業が求めるスキルとレバレッジがかかりにくいこと。もう一つは、親への恩返しとして住宅購入などを考えた場合、フルコミッション中心の収入では住宅ローンの審査が難しくなる可能性があることです。歩合の高さに惹かれてキャリアを組み立てようとしていた本人にとって、この指摘は大きな気づきになりました。

ライフプランと照らし合わせたうえでキャリアプランを修正し、未経験から上場企業の営業職を目指す方針に切り替えました。話し方・考え方・面接で伝える内容まで、計30回にわたって徹底的に伴走した結果、未経験ながら上場企業の営業職への転職を成功させ、年収は450万円から600万円へ向上しています。歩合の高さだけでキャリアを判断せず、市場価値の観点から選び直すことの重要性を示す事例です。

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不動産営業からの転職に関するよくある質問

不動産営業からの転職について、よく寄せられる質問をまとめました。

不動産営業から異業種への転職は難しいですか?

不動産営業から異業種への転職は、決して難しいものではありません。高額商材の意思決定支援力やクロージング力は、業界を問わず評価される汎用的なスキルであり、経験を正しく言語化できれば、IT・SaaSやコンサルティングなど求人倍率の高い業界への転換も十分に可能です。難しさを感じる場合の多くは、経験の翻訳が不足していることが原因です。

宅建は転職で評価されますか?

宅地建物取引士(宅建)の資格は、不動産業界内での転職や、不動産関連の法人営業では評価される場合があります。一方で、完全に異なる業界への転職では、資格そのものよりも営業としての実績や提案力が重視される傾向があるため、資格だけに頼らず経験の言語化を並行して行うことが大切です

何年目で転職するのが良いですか?

明確な正解はありませんが、20代のうちであれば実績の絶対量よりもポテンシャルで評価される余地が大きく残っています。歩合中心の働き方に体力的な限界を感じ始める前に、一度キャリアを整理しておくことをおすすめします

不動産営業からの転職は「年収」より「経験の翻訳」で決まる

不動産営業からの転職は、目先の年収の変化だけで判断すると、経験の価値を正しく評価してもらえないまま転職先を決めてしまうリスクがあります。大切なのは、高額商材の意思決定支援力やクロージング力を、応募先の業界で通用する言葉に翻訳することです

歩合中心の収入の高さと、転職市場での市場価値は必ずしも一致しません。求人倍率の高い業界を視野に入れながら、自分の経験がどこで評価されるのかを整理することが、後悔のない転職につながります。

どの業界なら経験が活きるか迷う方は、20代営業職特化のYONへご相談ください。

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